僕、ピアノ弾きます。
僕には7つ年上の姉が居て、良く覚えていないけど子供頃にうちにはオルガンがあって、なんか知らないうちに「僕の部屋」になっていた仏壇のある6畳の和室にピアノが運び込まれて、おそらくは姉が始める事になったピアノに僕が興味を持って、結局長続きしたのが僕で。
幼稚園の時は月曜日と木曜日に住んでた家のそばにあったピアノの先生の家に通ってたけど、小学校に入ってからは木曜日だけだったな。
小学生に行くようになってラジカセが欲しくなって、お袋に「ラジカセ買って!」 ってねだったら「『エリーゼのために』を弾けるようになったらね!」とか定石通りの回答に奮起して弾けるようにしちゃったんだよなぁ。
小学校1年生の時の担任の先生の家になぜかお袋と遊びに行ったことがあって、たぶんその時って先生が産休に入ってからだから自分は2年生くらいの時だったのかなぁ。先生に「エリーゼのために」を聴いてもらってうれしかった記憶があるな。
でも結局、ラジカセ買ってもらったのたぶん中学生の時だけどね(苦笑)
鉄腕アトムがCMやってたパディスコって言うWカセットのラジカセで、上のカセットデッキはボタンを押すとユニットごと飛び出して、いわゆるウォークマンになるような、奇をてらった商品だったなぁ。
高校に入るときに、ピアノの先生から「私はこれ以上教えられないから、良い先生を紹介するからそっちに行くか、これからも楽しんでピアノを趣味として弾いていくのかは自分で選んでね。」的な事を言われて、結局「音を楽しむ」方を選んだんだよね。
でも、結果的にそれがよかったかな。
耳にした曲を弾いてみたり、適当な和音を押さえてみて、不思議な響きを探してみたり。
って、こんな書き方したら超天才に見えてしまうから、現実を言うと、まぁ、40のおじさんがバーの隅に置いてあるピアノを軽く弾き始めたらちょっと注目浴びたね、ってレベルだね。
今住んでいるマンションには電子ピアノがあって、今でも適当にビール飲んでほろ酔い気分な時に「弾きじゃくって」楽しんでるわけでね。僕が本気でピアノを弾いてる姿、自分では当然見たこと無いけど、結構動くのよねぇ、体が。
多分恥ずかしくて誰にも見せられない姿なんだろうけど、そんな「弾きじゃくってる」時って、自分の中では最高のアドレナリンが分泌されていて、表現があってるのかどうかわからないけど、一種のエクスタシーなわけ。
「弾いて!」とか言われたりして、ちょっとだけピアノ弾く事ってあるけど、そんなときって当然人の目があるし、なんとなくホームビデオを見せられている気分をその人に与えられて居るんじゃないだろうか?って思ってしまって、アドレナリンが出ないんだよねぇ・・・・
早くこの曲終わらせないといけないんじゃないか? とか考えちゃう。
一人で玉突きの練習しているときに、「自分A 対 自分B」のようなゲームをしたりすることがあるんだけど、妄想癖なのかなぁ、ピアノをただ弾いても面白くないから「あの人のテーマ曲を作って!」っていうリクエストに即興で応える、みたいな事をして最近は楽しんでいる。
音楽概論っていう授業を受けていたことはあるし、高校時代、僕は所属してなかったけど、吹奏楽部が何度も日本一になるような環境があったので、普通に音楽の授業だけを受けているよりは恵まれていたんだろうけど、結局フィーリングでしか学んでないのよね、そもそもの“音学”としての音楽って。
でも、変に概論に固まってしまって、ルールに則った楽曲なんて楽しくないもんね。
「クラリネット壊しちゃった」じゃないんだけど、今うちにある電子ピアノって鍵盤の調子が悪くて、一番使う「鍵穴の上の“ミ”」の鍵盤が、時に弾いて戻ってこない状態なの。
「ミの音がでなぁ〜い」なの。
でも面白い物で、自然と運指から微妙にその鍵盤を外すようになって来ちゃうのね。いやいや、これは悪い事なんだと思うけど、自分でも面白いな、と思ってね。
とは言いながらも、ピアノは僕にとっては音楽を奏でる道具な訳で、切れない包丁で魚を三枚におろしなさいって言われたってそりゃ無理です、ってことで、そろそろ本気で修理を依頼しようと思いました。
って話。
これ書きながらビール2缶あけちゃったんで、適度に酔っぱらってるから15分くらい「あの人のテーマ曲」をリクエストされたつもりになって鍵盤に向かい合ってから寝ます。