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被災地

20110429_01.jpg

この写真、何かわかるだろうか。
今日の日記のタイトルのとおり、被災地の写真。


僕の所属する会社の取引先でもあり、前職のグループでもあった楽天イーグルス。
3月11日に発生した地震の被害の影響で、プロ野球の開幕スケジュールは大きくずれてしまいました。
先日、"主催試合"としての開幕を甲子園球場で迎えることが出来たのですが、4月29日にようやく"本拠地"開幕を実施することができました。

僕はいくつかのタスクをこなすために仙台訪問となったわけですが、球団との打ち合わせの時、いつもならスタジアムのすぐ横にある球団事務所で行うのですが、今回はスタジアムの中にある広い場所を区切った所での打ち合わせとなりました。
そこは以前なら野村監督がドア枠にもたれかかりながらぼやいていた場所。
プレスルームだったんだけど、そこにパーテーションをいれ、区切って会議スペースにした場所でした。

聞くと、"付帯"とよんでいた球団事務所内は、ようやく執務遂行が出来る程度にしか回復出来ておらず、外部の人間を読んで打ち合わせを行うという状況では無いとのことでした。

20110429_02.jpg関係者の苦労は想像すら出来ませんが、無事本拠地での開幕戦を迎えることが出来、これからの希望につながるように、楽天イーグルスは勝利してくれました。


さて・・・


その仙台訪問となった僕なのですが、今回は飛行機で仙台に入りました。

着陸直前に眼下に広がる景色は、報道で見たものと同じでした。
ただ、自分の目でその景色を目の当たりにすると、テレビやネットで見ていたときは「うわぁ。」という声が出るのに、「・・・っ。」って言う、声にも出来ない反応しか出てきません。

着陸後、飛行機が駐機場に向かう際に見える景色も、滑走路脇の芝生はまだ水が引いておらず、泥に浸かりまるで田んぼの様だし、その先に見える折り重なったセスナ機など、いざ目の前にある景色を見ると、その現実は報道だけでは想像の出来ない景色でした。

空港もボーディングブリッジが使えず、タラップで飛行機から降りるのですが、降りたあとに待っていたのは空港によくあるリムジンバスではなく、普通の観光バス。
そして、壁づたいに見上げる高さに一直線に今も残る汚れ、その時に残された水位を残す印を見ながら、普通なら絶対通らない関係者通用口から荷物受け取り場所へ行き、手渡しで運ばれてくる荷物を受け取る。

当たり前だと思っていた空港の運営のすべてがそこにはないけど、確実に僕が乗った飛行機はそこに降り立ち、預けた荷物を受け取ることが出来ました。


クルマで仙台入りした同僚に空港まで迎えに来てもらい、仙台市内へ向かう際、景色は機上からみるそれよりも激しく、空の青、道路の灰色、そしてそれ以外は泥が乾燥した薄い茶色のみ。空港を出て一番最初の交差点は未だ通電されておらず、信号が消えているために、交通整理のもとで通過することになります。
そして、被害が少ない地域に入ると、「遺体安置所はこちら」と言う案内看板がいくつか現れます。

いろんなタスクを仙台でこなしたわけですが、ここから一番最初の写真の話。

20110429_03.jpgマーくんが投げて快勝した翌日に「ぜひ被災地を直接見て欲しい。」とのお話を球団の部長さんからいただき、案内していただきました。
球場で集合してクルマで案内していただいたんですが、球場を出て10数分で写真のような景色になります。
空港から市内へ向かう際も絶句する場面に多くであったわけですが、今回案内いただいた地域は、報道で見た、まさに津波が街を飲み込んでいく映像の場所の"その"ど真ん中でした。

20110429_04.jpg根こそぎ流された松の木、流されたトラック、見渡す限りが砂に覆われていました。


ゴールデンウィークになり、TVでは「観光地感覚で被災地に行くな!」という話が出ていました。

でも、僕自身、こう言った事実に目を背けること無く、出来る限り自分の目で見てもらいたいと思いました。
被災して激しい被害を受け、未だ行方不明な方が数千人いらっしゃる被災地。

でも、その被災した街からクルマで数分の場所では、震災から一ヶ月少々たった今現在。
パチンコ屋さんの駐車場にはたくさんのクルマが居てパチンコをしている。アダルトDVD店の駐車場にもたくさんの駐車車両があり、もちろん営業中。

こう言った、人間が生きて行く際に文化の上に成り立った要求、簡単にいえば"普通の状況"が未だ数千人見つからない街のすぐそばにあるんです。
でも、その街のボーリング場が遺体安置所として稼動していて、その駐車場にはパトカーが数台と、行方不明な親戚を探す方達のクルマ達があるのも事実。

何もかもが信じられない景色で、でもそれはすべて現実で、そして何よりも被災地の方々が普通の暮らしをしようとしている状況。

迷惑をかけないように、そして現実を把握することが出来るように、その方法は問いません。
実際に見ることが出来るのならば、車で行ってもいいです、ガソリンスタンドは普通に営業されており、それを経営されている方がいます。
お腹が空いたらファミリーレストランも被害が少ないところは営業しています。
夜になり、艶っぽい遊びがしたいなら国分町に行って下さい、居酒屋もラーメン屋もガールズバーも普通に営業しています。

何よりも、現実を受け止めて、その街で生まれ育ち、その街で働いている人がいる限り、その街に行って消費活動をして欲しいと思います。

少なからず、それが復興の為の経済支援になると思います。

報道されない被災者の自殺増加の裏では、どうにか頑張ろうと被災地で頑張って営業をしている人たちもたくさんいます。

希望を見出してもらうためにも、福島、宮城、青森。空路、陸路ともに復旧した今、これからのゴールデンウィークに予定がない人はぜひ訪れて、頑張って営業している店に訪れてください。


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