(ハル)
簡単に説明すると、フォーラムで知り合った二人がメール交換で恋に堕ちて行く・・・、というストーリー。
まぁ、時代もあるのだろう「あなた宛のメールはありません」なんて言う事で寂しさが募り、盛岡から新幹線に乗って東京へ、なんて言うドラマティックな展開な話です。
さて現実、「体の関係を求める○○さんからのお誘いのメールが届きました」なんて言う迷惑メールが日に数十通。メールチェックをしない日は無いけど、ちょっとパソコンを離れるとそんなメールが数日の間に数百通届いてしまうような毎日。。。
「インターネット」の普及の前「パソコン通信」時代を知る人ならば(ハル)みたいな“出会い”があったのかもしれないけど、今では電話と違って送信する側の都合で時間を選ばずに送る事が出来るただの通信手段して定着した感じさえある。
この映画、時代をあまりにも反映した映画で、もう数年経ったら理解してもらえる人も居なくなってしまうようなインフラを使った映画だけど、もしかしたら「コミュニケーション」の手段としてのメールを最も言い表した教科書的なストーリーなのかもしれないなぁ・・・。
仕事で使うメールは用件のみを伝え、箇条書きに冷たく伝えられる感じがするけど、この映画で取り上げられているメールは送る側も何度も読み返して気持ちを精査して相手へ届けると言った、本来コミュニケーションとしてあるべき姿を捉えているのかもしれないな。
電話を含め、言葉を相手に伝えるという事は、時にその場の感情や判断を表現する事でで失敗ををしてしまうことがある。
一方、メールの様に「文章にする」という事は自分自身で読み返す事で改めて自分の気持ちを認識するという事が出来る。
反面、相手に保存されるといつまでも残る・・・。
この映画、深津絵里というすごい女優を語る時に「踊る大走査線」と並んで必ず出てくる映画だけど、ひょっとしたらもの凄く「メールを媒体とした人と人とのコミュニケーション」という事を語っている映画なのかもしれない・・・