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こんな機長の話

ここのところ、思うところあってちょっと重い話ばかりだったので軽い話題を・・・

僕は飛行機が大好きです。
例えば帰省の時でも、ちょっと早く家を出て出来れば空港でビールを飲みながら旅客機の離発着をみていたいタイプです。

故郷の千歳空港には航空会社とは別の飛行機グッズのショップがあって、ものすごく狭い店内にものすごく僕の物欲をくすぐる商品が盛りだくさんに並んでいます。
先週帰省した際、早めに千歳空港に入って、その狭い店内で出発の時間を待っていたほどです。

小さい頃の夢、男の子に産まれた人ならば誰しも一度は「パイロット」という職業、いや子供の時には仕事で食っていくという実感が無いから、本当に純粋に「パイロット」に憧れる時があるものです。

大人になってくにつれ現実を突きつけられ、なかなか「パイロット」になる事が出来ず、いわゆる普通にサラリーマンになっていく訳なんです。まぁパイロットという職業もサラリーマンなのですが・・・。

さて、そんな現実を突きつけられたサラリーマンの僕が再びパイロットに憧れる事があった瞬間がありました。
いつだったか良く覚えていませんが、飛行機に乗った時の事、シートベルト着用サインが消え、機内サービスが始まった頃その出来事は起きました。

いつもの様に機内放送で「本日はANA○○○便をご利用いただきまして誠にありがとうございます、機長の○○でございます。」と始まった。
通常通り「到着地の天候は晴れ、気温は摂氏○度・・・」とコメントを続け、通常ならば「短い時間ではございますが、皆様におかれましてはおくつろぎくださいます様お願いいたします。」とコメントし終わるものだ。

しかしその時は違った。

「何かお困りの事があればぜひお近くのキャビンアテンダントにお声がけください。」と始まった。でもここからが本領発揮、「当機には真心で接するキャビンアテンダントが○名搭乗しております。立てば芍薬座れば牡丹、歩く姿は百合の花とのたとえがございますが・・・」と始まった。延々と機内サービスに関して機長は語りかけ続け、機内サービスのオニオンスープがおいしいからよろしければお試しくださいみたいな話まで始めた。

「スピーチとカップラーメンは3分が限度、これ以上はのびてしまいまずくなりますので、そろそろおしまいにさせていただきます。短い時間ではございますが、 快適な空の旅をお楽しみください。」と締めくくった。

でも多分3分では終わっていない(笑) 

そのスピーチ中機内では至る所で顔を見合わせくすくすと笑う乗客がいた。

いやぁ、かっこいいと思った。

今からでもパイロットになる事は出来ないものか、もし慣れたら離陸直後から着陸までしゃべり続けてやるのに・・・、と腹の底で思いながら楽しいひとときを過ごす事が出来た。

数百人の命を預かり操縦桿を握る仕事ではあるが、あれだけの精神的余裕を持って気取るところ無く気さくに客室の乗客に語りかける事が出来る懐の深さ・・・。

今からパイロットは難しいと思うけど、ああいう心に余裕を持って人の心に「すっ」と入り込む事が出来る話術をもつ人間になりたいと今でも感じる。 

コメント

何度聞いても信じられないこの話・・・。その機長さんは教養ある専門家だったのね_それともただ単にストレスがたまっていたのか・・・どちらかだと思います。

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