結果はどうあれ、原田雅彦は必要な人材なんだ!
「考えてから行動するのではなく、考えるために行動する」
僕のつとめている会社の社長が朝会で社員に向けて言った言葉だ。
自分なりの解釈でしか判断出来ないが、「考えるために行動する」事の出来る人間は則を越えない判断と責任能力を持ち合わせた人間かもしくは馬鹿だ。
自分自身、自分なりの解釈で「使いにくい天才よりも使いやすい馬鹿であれ」と現場主義を貫いているつもりだ。
でも、いざ見つめ直した時、自分はどうだ?
馬鹿でありたいと願っている半面、どこかで自分を押し殺し、馬鹿を演じたいと思っているだけなのかもしれない。僕の卑下するところにあたる、使いにくい天才以下なのかもしれない。
僕の大好きなスキージャンプの原田雅彦選手。
リレハンメルオリンピックで大失敗し、「原田のせいで金メダルを逃した」とマスコミに叩かれ、辛い思いをしたに違いない。
そして長野で念願の金メダルを手に入れた、あの自分のせいで手に入れる事が出来なかった団体種目で、だ。
ゲンキンなものでマスコミは「あの失敗を活かし、母国で金メダル!」と賞賛したものだ。
それからしばらく原田選手は、一戦を退いた位置でがんばり続けていた。
今回のトリノでは賛否両論あったが結果的に代表に選ばれた。
マスコミは5度目のオリンピックとはやし立てた。
本当の事を言えば五度目の代表は原田だけでは無い、葛西選手だって五度目だ。
そんな中、トリノオリンピックNH予選。200グラムのため、原田選手は失格になってしまった。板が身長と体重に比べ「長過ぎる」ためだ。
そしてまたマスコミが叩きはじめた。
あのリレハンメルの失速の時と同じだ。
「自分の失敗を説明する時のあのヘラヘラした態度はなんだ!」
こぞってマスコミは長野の感動を棚の上の箱に鍵をかけてしまい込み、みな同じ様に叩き始めた。
きっと原田選手は誰よりも自分自身の失敗を強く受け止め、それを認識しながらも彼の性格なのだろう、ああいう形でしか表現できないタイプなのだと思う。
世間から見たらただの馬鹿だ。
なぜ人のせいにせず、自分自身を追いつめたのか。
きっと、自分のせいにする事で助かる人間の数が多かったのだろう、「日の丸飛行隊」と呼ばれた、現状の日本チームのつらさを知らない、にわかジャンプファンみんなを救うために、日本国民のために自分が犠牲になる事を無意識の中で自らすすんで選んでしまったのだろう。
日本中の期待を背負う事ができる、「使いやすい馬鹿」に徹したのだと思う。
でも、本当はそんな馬鹿こそが誰よりも自分自身を理解し、誰のためにでもなく、今自分に与えられた仕事は何か、自分のやるべき事は何か、それを理解しているに違いない。
トリノオリンピックは現在も開催期間中、ひょっとしたらもう原田選手の出番はないかもしれない。いや、きっとラージヒル、団体、ともに選ばれる事はないと思う。
「若手を差し置いて選ばれやがって!」
ちがう!マスコミはわかっていない。この時期にだけジャンプに注目し、面白おかしく書くお前らこそ「使えない馬鹿」だ。
本当に若手に実力があるならば、「原田の出る余地なし」と言わしめるほどの実力差を示せば良いだけの事だ。
僅差なんて言わず、圧倒してしまえば良いだけの事。それをする事ができない若手には任せられないというのが本当に代表に選ばれるべき人材なんだ。
現在37歳、誰もが原田雅彦というドラマチックな選手の年齢からくる衰えの不安を抱いている中、言ってみれば200グラム、たった200グラムの差さえ超える事ができない若手を叱咤するべきなのではないか?
4年後の冬季オリンピック、このままだときっと原田雅彦選手は現役を退いているだろう、でもいみじくもその時に同じ37歳になる葛西選手は現役を続け、6度目のオリンピックに出場しているかもしれない。
本当にその時、完璧な世代交代がいまの若手に行えているのだろうか。
ひょっとしたら40歳代ジャンパーとして、6度目のオリンピックに原田選手は出場しているかもしれない。いや、三浦雄一郎というスキーヤーの父が100歳を越えなおもスキーヤーだったように、現役を続けているに違いない。
同じ世代としてはぜひそれを実現していただきたい。
原田雅彦万歳!僕は味方だ。
コメント
なんだかわからないけど_すごい迫力だ~!『人を使う立場にいるくせに馬鹿』が一番やっかいだって思いました。
投稿者: あきこ | 2006年2月15日 08:10
だれがなんと言おうと俺も原田雅彦の味方だ!!!
ミキティもがんばれ........。
投稿者: おかぴぃ | 2006年2月18日 01:24
おかぴぃありがとう!
息子ができたら雅彦ってつけるつもりなんだよ、俺は(苦笑)
投稿者: 管理人 | 2006年2月21日 01:04
私も絶対味方だよ。確かに200グラムで失格には、思わず泣きそうになったけど、これにめげずに飛び続けて欲しいです。私はジャンプを生で見たことないし、南に住んでるので、テレビでしか見えません。けど、画面を通してでも原田さんだけは、他の選手にはない「人間らしさ」「温かさ」が伝わってきます。そんな貴重な選手がTVや雑誌のバッシングなどで消えて欲しくないです。いつまでも「原田さんらしさ」で飛び続けて欲しいです。私は何があっても応援するよ☆
投稿者: のんのん | 2006年2月21日 02:41
原田さんのファンの方を見つけられて嬉しいです。
現役引退を発表しましたが、なんとか阻止はできないか?
とずっ~と考えています。
投稿者: naoko | 2006年3月19日 01:28
のんのんさん
あの200グラム、本当に悔やまれる200グラムでした。
でも選手は本当にそれだけぎりぎりのところでやっているんだな、と感じる事が出来た、あの一見「のほほん」として見える原田さんまでそのぎりぎりのところでやっていたって言うのを知る事が出来た試合でした。
naokoさん
僕も引退には反対です。
同じ年代の人間として、本当に世界の一線で活躍されている姿は励みになるんです。
でも、引退を阻止しようとは思いません。
言ってしまえば選手としてはピークを過ぎ、これからジャンプを続けていてもひょっとしたら無惨な姿しかファンに見せる事が出来ないかもしれません。
僕が抱いている原田雅彦像としては、雪印のコーチ、全日本の監督として、あの話術でジャンプファンを魅了し、選手のお手本としてひょっこりK点を超えるジャンプを見せてしまう。。。、そんな新しいコーチ像をみたいと思います。
本当に引退を阻止するべき選手は僕の中では宮平秀治選手です。
投稿者: 管理人 | 2006年3月19日 01:43